新刊『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』

閉塞時代を打ち破る代案を提示する出版社・ロゴス社(東京都文京区、村岡到代表)は新築マンション購入者と東急不動産の裁判を描くノンフィクション『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』を2009年7月1日に発売いたします。
本書は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた著者(=原告)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻した闘いの記録です(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)。
裁判における当事者と裁判官の緊迫するやり取りを丹念に再現しました。ここには個人が不誠実な大企業を相手に闘うドラマがあります。東急リバブル・東急不動産から嫌がらせを繰り返されても己の道を貫き通す弧高の姿は賞賛に値します。東急不動産の不誠実への怒りを吐露する著者の文章は霊感となって読者の胸に染み入ります。
また、裁判と並行して明らかになった耐震強度偽装事件の余波や欠陥施工、管理会社・東急コミュニティーの杜撰な管理にも言及し、深刻化を増すマンション問題の現実を明らかにします。不動産トラブルで苦しんでいる被害者への励ましになる一冊です。

●書籍情報
書名『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
著者:林田力(東急不動産消費者契約法違反訴訟原告)
発売日:2009年7月1日
価格:1100円+税
仕様:四六判 本文110頁
発行:ロゴス社
ISBN978-4-904350-13-3 C0032

著者紹介
 

林田力(はやしだりき)
東急不動産消費者契約法違反訴訟原告。東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して新築マンションを騙し売りされたため、消費者契約法第4条第2項(不利益事実不告知)に基づき、売買契約を取り消した上、裁判で売買代金を取り戻した。市民記者として東急不動産の裁判闘争を中心に多数の記事を市民メディア上で発表する。
 

東急不動産だまし売り裁判のスピード感

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社、2009年)はスタイリッシュでスピード感に溢れた良質のノンフィクションである。その全てのページが説得力に満ちており、失速しないストーリー展開は法曹界の内側を読者に垣間見させてくれる。読者サービスを忘れない作家としての余裕も見せる林田力。混迷する消費者運動の世界で彼がどれだけの健闘を見せてくれるのか。そして、エンターテインメント性にどのようなプラス要素を加えてくれるのか、期待は膨らむばかりである。